藤ノ井俊樹のミスプライス投資塾 レビュー
パッケージ内容
- 株式快勝の技術〜爆安株の戻りを狙え〜[改訂版] 170P(PDF)
- インターネット放送講義 全7回
- 初公開!ミスプライス銘柄の実践選定テクニック(解説動画)
- ミスプライス投資塾オリジナルテキスト(PDF)
- 株式投資環境設定スターターキット(環境設定動画)
- 塾生限定マイページ
- ミスプライス投資塾サポート
- 白石透の株式投資入門講座(オンデマンド動画)
ほぼ、ギャンブル投資法! 販売価格 \ 39,600
投資手法
ミスプライス投資(短期&中長期)
明らかに業績が悪いにも関わらず株価の高い銘柄や、健全な財務内容なのに株価の安い銘柄のように、株価が適正価格から大きく乖離した銘柄を見つけ出し、適正価格に向かう株価推移で利益を出す手法です。
教材内容レビュー
テキストの目次は以下の通りです。
- 第1章 株価投資の魅力
- 第2章 株価を動かす要因
- 第3章 ファンダメンタル分析
- 第4章 テクニカル分析
- 第5章 需要分析と情報収集
- 第6章 投資スタンス
- 第7章 運用ルール
- 第8章 実践編
- あとがき
<付録>
- 株式投資入門
- 経済用語集
講義内容は以下の通りです。
- 第1回 ミスプライス投資入門
- 第2回 ミスプライス銘柄を見つける方法(1)
- 第3回 ミスプライス銘柄を見つける方法(2)
- 第4回 ミスプライス銘柄を見つける方法(3)
- 第5回 ミスプライス銘柄の売買(1)
- 第6回 ミスプライス銘柄の売買(2)
- 第7回 ミスプライス銘柄の注意点
動画セミナーの内容は、長期及び短期のミスプライスを見つける方法と、売買方法の解説です。
率直な感想をいうと、この講義を見ても、あまり稼げる気はしません。
長期のミスプライス投資に関しては、とてもにわか仕込みで太刀打ちできる代物ではないということをつくづく感じさせられます。
合計数時間の講義を聞いただけで身に付くものでないことは明らかで、この講義では、さわりだけの解説と言っていいと思います。
本質的な企業価値を見分ける目がない限り長期投資は難しく、下手に投資すると、資金を眠らせた上に損切もできず塩漬けということになってしまいます。
藤ノ井氏のようにベテラン投資家でもないかぎり、企業のIR部門に電話をして業績について質問するなんて素人投資家には全く無理な話です。
現時点での私の知識では全く歯が立たないため、10年後にいっぱしの投資家になれているようであれば、長期投資にもトライしてみたいと思います。
短期のミスプライス投資に関しては、残念ながら、アスキット投資倶楽部というところが、以前、無料セミナーで解説していた内容と同レベルでした。
しかし、この手法は、2つの投資塾で紹介していることを考えると、短期で利益を出すための有効な手段とは言えそうです。
長期投資については、資金力的にも知識的にも全く手が出せそうにないので、実践検証においては、この短期手法のみを検証していきます。
また、ミスプライス投資塾の受講者には、バックエンド商品として、「株式繁昌の会」という株式情報を提供するWeb会員の募集(月9,800円)や、投資銘柄を紹介する「旬の厳選10銘柄」(52,500円)などのキャンペーンが紹介されますが、こちらはあまりお勧めしません。
とちらも実際に試しましたが、「株式繁昌の会」では、4か月間入会(39,200円投資)して、あまり有益な情報は得られず、「旬の厳選10銘柄」においては、紹介された中でエントリーした銘柄が、エントリー後に急落し、結果的には、52,500円支払って、20万円もの損失を出してしまいました。
その銘柄は、その後更に下げた後に値上がりしていましたが、余程資金力がない限り、大幅に値下がりしてきた時点で損切せざるを得ません。もし、このような銘柄紹介を利用される場合は、余裕を持った資金運用で、長期運用であることを肝に銘じた上で行ってください。
有料情報ということで信用枠一杯で信用取引を行ったりすれば、運用資金があっという間になくなったということにもなりかねません。
また、「株式繁昌の会」については、ミスプライス投資塾を購入したときに、1ヶ月無料利用期間がついてくるのですが、解約手続きを忘れると、翌月から月会費が自動課金されてしまい、カード会社からの明細で気付いた時には、既に3ヶ月分の支払が確定しているという状態になりますので、無料利用期間試されるという方は、くれぐれもこの点ご注意下さい。
実践結果
このノウハウの実践結果として、[ 10回トレードの利益=元金の-8.46% ]と、何ともしょっぱい結果となってしまいました。
この商材の評価は、
「やはり、無料レベルのノウハウ。有料ですけど」です。
元金(運用資金): 1200,000円
損益額合計: -101,550円
実践してみて気づいたメリットと注意点は、以下の通りです。
《 メリット 》
- 銘柄のスクリーニングがしやすい。
- エントリータイミングが分かりやすい。
《 注意点 》
- リスクが高い。
- 売りポジションでは、エントリーできる銘柄がほとんどない。
- エントリーできる頻度が少ない。
結果的に言うと、この投資法では、全く稼げないです。
確かに、移動平均線からの乖離率は、エントリーの一つの目安です。”気になる動画集”でご紹介しているB・N・F氏も、投資の目安として移動平均線からの乖離率を使用していると、言っています。
しかし、その指標だけを使ってエントリーをするのは、安易すぎるということですね。いくらなんでも株式投資は、そんなに甘くない。
移動平均線からの乖離率の高い銘柄をスクリーニングすることは、証券会社のスクリーニングツールや、無料スクリーニングツール(”お役立ちサイト集”のTRADR’S WEBなど)で簡単にできます。
しかし、急騰銘柄の株価が大きく移動平均線から乖離し、頭を打った状態から値下がりを始めたところを狙うような場合、まず、スクリーニングして抽出された銘柄のほとんどは、売りエントリーできないという問題があります。
それは、急騰するような銘柄は、大型株はほとんどなく、小型・中型株が中心となるのですが、それらの多くは、「非賃借銘柄」といって、空売りでできない銘柄が多いのです。非賃借銘柄じゃないから大丈夫かと思ったら、今度は「空売り規制」が入っていて、エントリーできません。そんなこんなで、エントリーできる銘柄はほとんど残らないというわけです。
もちろん、買いエントリーであれば、このような問題はないのですが、地合いを考え、日経平均が底を打ったようなところを狙おうとすると、やはり、エントリーできるタイミングは非常に限られてしまいます。
また、急騰後の急落を狙う売りエントリーでは、他にも大きなリスクを抱えています。それは、急騰銘柄は、天井まで一気に駆け上がるような値動きは少なく、途中、押目を作って値上がりしていきます。(押目とは、階段の踊り場みないなもので、上げつつけた株価が、一時横ばいになったり、一定レベルまで下げるような値動きです。)
このように急騰した銘柄が押目後に再度急騰してしまうような値動きは、Yahooファイナンスの「投資の達人」において、2012年、2013年と2年連続でMVPを受賞した熊谷亮氏の推奨する投資理論「黄金の3原則」の「暴騰銘柄の急落後の反発狙い」でも解説されている成功確率の高い投資手法です。
また、これは、相場師朗氏の教材の中で出てくる「カップ ウィズ ハンドル」という典型的な株価上昇の際の値動きにも共通するもので、エントリーチャンスが少ない割に、非常にリスクが高いことを意味しています。
この藤ノ井俊樹のミスプライス投資塾に関しては、この商材のノウハウ自体を売りにしているわけではなく、あくまで、継続課金を狙ったバックエンド商品、「株式繁昌の会」という株式情報を提供するWeb会員や、高額の投資銘柄配信のための見込み客を集客するためのフロントエンド商品に他なりません。
残念ながら、この動画セミナーを受講して稼げるようになったという人は、まず皆無と言ってよいと思います。
見込み客を集めることが目的であれば、せめて無料オファーでやってもらいたいところです。
この投資手法での投資結果をリアルタイムで公開しています。是非ご覧ください。
ほぼ、ギャンブル投資法! 販売価格 \ 39,600