株式用語解説 50音順 【 あ行 】 → 【 い 】
株式用語を初心者でも分かるように徹底解説しています。
50音順 【 あ行 】 → 【 い 】
【 い 】 |
EBITDA倍率 | EV/EBITDA倍率とは、 買収費用を何年で回収できるかを示すための指標で、EV(企業価値)=時価総額+有利子負債−手元流動性、EBITDA=営業利益+減価償却費で算出される。この数字が小さいほど買収に要した費用を短時間で回収できることになり、買収対象になり易いことを意味する。現在、EV/EBITDA倍率の市場平均は7〜8倍程度となっている。 |
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イールドカーブ | イールドカーブとは、 座標の横軸に「債券の残存期間」、縦軸に「利回り」を取り、その点を結んだ曲線のこと。残存期間に応じた利回りの関係を表し、残存期間が長い時の利回りが残存期間が短い時の利回りよりも高いことを”純イールド”、 逆に、残存期間が長い時の利回りが残存期間が短い時の利回りよりも低いことを”逆イールド”と言う。 |
イールドスプレッド | イールドスプレッドとは、 (長期金利)−(株式益回り)で算出され、その時々の金利水準や収益水準に応じた適正な株価を算出することを目的として生み出された。株価上昇や一株当たりの利益の下落により株式益回りは低下するため、イールド・スプレッドは大きくなる。つまり、イールドスプレッドが大きいほど株価は過熱気味となり、小さいほど株価は割安に放置されているということになる。 |
イールドレシオ | イールドレシオとは、 (長期金利)÷(株式益利回り)で算出され、株式相場水準が割高なのか割安なのかを見極めるときに使用される。このイールドレシオが小さければ小さいほど、株価は割安と捉えられる。 |
委員会設置会社 | 委員会設置会社とは、 取締役が指名委員会、監査委員会、報酬委員会という3つの委員会の活動などを通じて経営の監督を行う一方で、取締役会が選任する執行役が、取締役会から権限委譲を受けて業務執行をおこなう形態の会社のこと。この形態の会社は、平成15年4月に施行された商法改正によって委員会等設置会社として導入され、平成18年5月に施行された新会社法により、名称が委員会設置会社に変更された。なお、委員会等設置会社と委員会設置会社の間には、基本的な変更はない。従来型の株式会社(いわゆる監査役設置会社)においては、取締役会が業務を執行し、それを監査役が監督するのに対し、委員会設置会社においては、取締役は業務を執行することができず、執行役が業務を執行しそれを取締役が監督する。より優れたコーポレートガバナンスを実現するため、会社法はこれらの会社形態を用意しているが、いずれかが優れているというわけではないので、自社にとって適当と思われる形態を採用することができる。 |
いかり足 | いかり足とは、 チャートの書き方の一つで、高値と安値を縦線でつなぎ、始値を横棒で、終値を矢で表現します。始値より終値の方が高い場合は↑、始値より終値の方が低い場合は↓であらわします。高値、安値、始値、終値の4つ全ての情報が含まれており、ローソク足とも変わりありません。名前の由来は、形が船のいかりに似ていることからで、江戸時代によく使われていました。 |
移管 | 移管とは、 投資家の指示に従い、証券会社が投資家から預かり保管していた株式などを、投資家に返却せずに他の証券会社に預け替えをすること。外国株式の場合は、自社の証券を保護預りする保管機関(カストディン)から、預け替えする証券会社の保護預りする保管機間(カストディアン)に移管される。 |
イクゾースションギャップ |
イクゾースションギャップとは、 |
異彩高 | 異彩高とは、 相場が全体的に低迷しているときに、ある特定の銘柄だけが好材料により値上がりすることをいう。類義語として「独歩高」、対義語として「独歩安」や「異彩安」がある。 |
異彩安 | 異彩安とは、 相場が全体的に堅調なのにもかかわらず、ある特定の銘柄だけが悪材料により値下がりすることをいう。類義語として「独歩安」、対義語として「独歩高」、「異彩高」がある。 |
板 | 板とは、 もともと、各証券会社の注文を証券取引所内で成立させるために設置された注文板に由来している。注文を、銘柄ごと、注文値段ごとに、左側に売り、右側に買いとして記載していた。現在は電子処理されるようになったが、コンピュータ画面上に表示される銘柄、値段ごとの売買注文を板と呼んでいる。 |
委託手数料 | 委託手数料とは、 投資家が、証券会社を通じて株式などの売買する場合に、証券会社に支払う売買手数料のこと。 |
委託売買 | 委託売買とは、 証券会社が投資家から委託を受けて執行する取引方法。証券会社が投資家から売買注文を受けた場合に、証券会社自らが直接、売買の相手方とはならずに、金融商品取引所へ注文を取り次ぎ、取引を成立させることをいう。対義語として「相対売買」がある。 |
委託売買業務 | 委託売買業務とは、 証券会社が、投資家からの委託に従って、有価証券の売買を行う業務のこと。金融証券取引法で認められている業務の1つで、投資家の依頼を受けた証券会社は、有価証券の売買注文を証券取引所へ取り次ぎ、取引を成立させる。このとき、投資家から受け取る委託手数料が証券会社の主な収入源である。類義語として、「ブローカー業務」がある。 |
委託売買手数料 | 委託売買手数料とは、 委託手数料と同じ意味で、証券会社が投資家の委託により有価証券の売買を行うことにより得る手数料のこと。 |
委託保証金 | 委託保証金とは、 投資家が信用取引を行うときに、証券会社に差し入れる担保のことをいう。通常、約定金額の30%以上が必要で、現金のかわりに、有価証券で代用することもできる。 |
板情報 | 板情報とは、 証券取引所に集められた売買注文を、銘柄別に記載した注文控えのこと。板とも呼ばれる。 |
板寄せ | 板寄せとは、 証券取引所の売買成立方法の一つで、板寄せ方式のことです。 |
板寄せ売買 | 板寄せ売買とは、 株式の取引所取引の売買成立方法の一つで、「売り呼び値」及び「買い呼び値」を一度に突合せて、もっとも多く約定する値段を決める売買方法。その約定値段は、価格優先に従って決定される。寄り付きと引けとの間のザラ場では、「売り呼び値」と「買い呼び値」が一致するごとに、次々に売買取引が成立していく。 |
一段高 | 一段高とは、 上昇傾向をたどってきた相場や株価が、更に高く移動している様子のことをいう。株式相場では、値幅制限のため、どんなに買いが集中しても、ストップ高以上の一段高にはならない。 |
一段安 | 一段安とは、 下落傾向をたどってきた相場や株価が、更に低く移動している様子のことをいう。株式相場では、値幅制限のため、どんなに売りが集中しても、ストップ安以下の一段安にはならない。 |
一年基準 | 一年基準とは、 資産や負債を、流動、固定に分類するために設定された基準のこと。決算日から1年以内に、現金など価物を受け取ることができるものを流動資産、支払われると予想されるものを流動負債といい、1年を超えるものを、それぞれ、固定資産、固定負債という。 |
一部指定 | 一部指定とは、 上場銘柄の資格が、第一部市場へ上がったことをいう。大証、名証、東証には、第一部市場と第二部市場があり、一定の上場基準を満たしていれば、第一部市場に指定される。 |
一部上場 | 一部上場とは、 東京証券取引所、大阪証券取引所などの市場第一部に上場することをいう。一概に上場といっても、上場基準の厳しい一部に上場するということは、その銘柄が特に評価されていることを意味するため、一部上場として区別されている。 |
一目均衡表 | 一目均衡表とは、 時系列チャートの一種で、相場は買い方と売り方の均衡が破れた方に動くという考え方に基づき、相場の本質的動因を値幅(株価)よりむしろ時間(日柄)にあるとするチャートのこと。 |
いってこい | いってこいとは、 上がった相場が元に戻ってくること。主に、1日の相場について使われることが多いが、1週間、1ヶ月、1つの相場期間などでも使われる。また、下がった相場が元まで上がってくることにも使われる。 |
一般気配 | 一般気配とは、 その銘柄の直前の株価に最も近く約定が優先される指値注文の値段及びその数量のことをいう。買い注文であれば最も高い値段、売り注文であれば最も安い値段、つまり上下1本の気配のこと。例えば、直前の株価が1000円で、一番安い売り注文が1001円、一番高い買い注文が999円の場合、1001円と999円が一般気配になる。 |
一般口 | 一般口とは、 決算期ごとに投資信託の分配金を受取るコースのことをいう。このコース以外には、自動的に収益分配金を再投資する累投口がある。 |
一般投資家 | 一般投資家とは、 文字通り、一般の投資家のことで、通常、個人投資家のことを意味する。機関投資家のような投資のプロではない投資家のことで、そういう意味では、アマチュア投資家のことということもできる。 |
一服 | 一服とは、 相場の動きが一時的に止まること。下げた後、そこでとまれば「下げ一服」、その逆は「上げ一服」という。 |
一本足 | 一本足とは、 ローソク足などの"1つ"の足のこと。チャートの動きから相場を読むとき、1つの足だけから今後の上下動を予測するより、直近の2つ、あるいは3つの足を参考にした方が予想の信憑性が増すが、2つの足をセットで考えるとき、二本足という。それと比較して、1つの足だけに注目したときのことを一本足と呼ぶ。 |
一本目引高 | 一本目引高とは、 二本足の分類の1つで、 1本目の引けが一番高いもののことをいう。 |
一本目寄高 | 一本目寄高とは、 二本足の分類の1つで、 1本目の寄りが一番高いもののことをいう。 |
移動平均乖離率 | 移動平均乖離率とは、 前日終値と指定期間(通常、5日、25日、13週もしくは26週のいずれか)の移動平均線の平均値が、乖離している度合いを表す。 前日終値が指定期間の移動平均値より高い場合、移動平均乖離率はプラスとなる。 @5%以上になると相場が目先調整局面を迎える。 A10%以上になると天井になる。 という相場の経験則がある。 逆に、前日終値が指定期間の移動平均値より低い場合、移動平均乖離率はマイナスとなる。 @5%以下になると相場が目先反発に転じる。 A10%以下になると天底である。 という相場の経験則がある。 |
移動平均線 | 移動平均線とは、 最もよく使われている基本的なテクニカル指標で、チャーチストのJ.E.グランビルの投資法則により急速に普及した。 移動平均線には以下の意味が2つある。 @日々の動きを平滑化し株価のトレンドを抽出する A市場参加者の平均コストを算出する 一般的によく使われている移動平均線は、以下の通り。 ・日足(5日、10日、25日、30日、75日、80日、150日、160日、200日) ・週足(13週、26週) ・月足(60カ月、120カ月) 日足の移動平均線はDMA、週足の移動平均線はWMAという。 |
イベント・ドリブン | イベント・ドリブンとは、 ヘッジファンドの戦略、「ロング・ショート」「マーケット・ニュートラル」「グローバルマクロ」など様々ある中で、上場前の企業への投資や合併・経営譲渡など、その会社の大きな動きに対し機動的な取引を行う手法のことである。 |
嫌気 |
嫌気とは、 |
嫌気売り | 嫌気売りとは、 予想通りに株価が上がらない、もしくは悪材料などによる失望感から、所有している株式などを売りに出すことをいう。利益が確定している場合でも、更なる上昇見込みが外れて嫌気売りをすることもある。 |
入り首線 | 入り首線とは、 二本足の1つで、大陰線が出た後に下に放れて寄りついた後に上げ、前日の終値を超えて引けた形のこと。あて首線の終値がもう少し伸びて前日の終値を上回ったものだが、相場が上げ転換しつつあることを暗示する足となっている。あて首線よりも強気の足で、さらに強気の足を切り込み線という。 |
因果玉 | 因果玉とは、 信用取引中の株で、反対売買すると損が出るため、手仕舞いもできずどうしようもなくなった株のこと。 |
インカムゲイン | インカムゲインとは、 銀行預金の利子や株の配当などの収入のことをいう。元金の運用益による収入ではないため、収入益は薄い。 |
インサイダー | インサイダーとは、 英語で「内部にいる人」という意味だが、株の世界におけるインサイダーといえば、インサイダー取引のことを指す。 |
インサイダー取引 | インサイダー取引とは、 上場企業の役員などが、未公開の内部情報を利用して、他の市場参加者より有利に自社株などを売買すること。違法行為となる。 |
インサイドデイ | インサイドデイとは、 はらみ足のことで、当日の値幅が、前日の値幅の範囲内に収まる日のことをいう。 |
イン・ザ・マネー | イン・ザ・マネーとは、 コール型の場合は権利行使価格が原資産価格を下回っている状態のことをいい、プット型の場合は権利行使価格が原資産価格を上回っている状態のことをいう。 |
陰線 | 陰線とは、 ローソク足の始値より終値の方が安くなること。 実体部分を黒く塗りつぶして表現することが多い。 |
陰線つつみ足 | 陰線つつみ足とは、 2本目が陰線のつつみ線のこと。 |
陰線はらみ足 | 陰線はらみ足とは、 2本目が陰線のはらみ線のこと。 |
インデックス運用 | インデックス運用とは、 機関投資家の多額の資金運用に使われることが多い運用方法で、株価指数の動きに連動して運用することをいう。日本の日経平均株価指数やアメリカのダウ指数など、市場の動きを表す指標のことをインデックスというが、その指標と同じように収益を上げることを目指して運用されるため、投資銘柄には、株価指数を構成するものが選ばれる。 |
インデックス型株式投資信託 | インデックス型株式投資信託とは、 日経平均株価や、TOPIXなどの指標と連動する投資信託。 |
インデックス取引 | インデックス取引とは、 インデックス運用と同じ意味で、主に機関投資家や裁定業者が行う取引で、日経平均などの株価指数の値動きと連動性の高い銘柄群を一括売買して、その指数に投資するのと同じ運用効率を求める。 |
陰の大引坊主 | 陰の大引坊主とは、 陰線で下影が無く、安値と終値が同じになっているもの。上影陰線でもある。寄りから上げたけれども押し下げられて、下げたまま引けた状態。 「かなり弱気」であることを意味し、出ないに越したことはない足。 |
陰のコマ | 陰のコマとは、 上影、実体、下影ともに短い小陰線。大きく上げも下げもせず、寄りからあまり離れずに引けた足。出来高にもよるが、買い方、売り方の力が均衡していることを意味する。このように株価があまり変動しない状態のことを持ち合い(もちあい)というが、買い方、売り方のどちらが勝つか分からない状態。持ち合いで陰線が出た時の状態を特に、「弱持ち合い」という。 |
陰の丸坊主 | 陰の丸坊主とは、 大陰線で影のないもの。「非常に弱気」であることを表す大陰線に影が無いということは、どうしようもなく弱気な状態。始値から終値までほぼ真っ直ぐに下げ続けたことが想像され、上昇中に現れれば下降転換、下降中に現れれば更に下落を暗示する。 |
陰の寄付坊主 | 陰の寄付坊主とは、 陰線で、始値と高値が同じで上影のないもの。下影陰線でもある。寄りから下げたあと、少し戻したところで引けた形。上昇途中での引けなので、更に戻し上げる可能性はあるが、陰線なので「やや弱気」と捉えられる。 |
インハウスリサーチ | インハウスリサーチとは、 投資信託会社などが、自社内の担当者により分析や調査を行うことをいう。 |
インフレ | インフレとは、 インフレーションを略した言葉で、通貨の価値が下がり、物やサービスの値段が上がることをいう。 |
インフレターゲット | インフレターゲットとは、 中央銀行がインフレをある一定レベルに保つために行う政策をいう。本来、インフレを抑える目的で使用されるが、現在のデフレ下の日本で議論されているインフレターゲットとは、意図的にインフレを起こす政策を意味している。 |
インフレリスク | インフレリスクとは、 投資した金融商品の利率より、物価上昇率(インフレ率)の方が高い場合に起きる価値低下の危険のことをいう。 |
インベストメントバンク | インベストメントバンクとは、 投資銀行のことで、企業の株式や債券発行による資金集めや、合併や吸収(M&A)に関するアドバイスを行う金融機関。 |
陰陽足 | 陰陽足とは、 株価チャートを陰と陽の足で描いたもので、ローソク足とも呼ばれる。 |
陰陽線 | 陰陽線とは、 ローソク足の形状のことで、始値よりも終値が高い場合には白地、逆に、始値よりも終値が低い場合には黒地で表す。白地のことを陽線、黒地のことを陰線と呼ぶ。 |