株式用語解説 50音順 【 た行 】 → 【 て 】
株式用語を初心者でも分かるように徹底解説しています。
50音順 【 た行 】 → 【 て 】
【 て 】 |
出合い | 出合いとは、 売りたい株の条件と買いたい株の条件が一致して売買が成立することをいう。株式市場の取引では、同じ銘柄の株式でも、売値や株数などは、売り手、買い手によってさまざまで、売買は、売り手と買い手の値段と株数が一致した時にだけ成立する。 |
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出合い線 | 出合い線とは、 二本足の中の1つで、前日の終値から放れて寄りついたものの、方向転換して元の株価付近まで戻ったもののことをいう。陽陰と陰陽で2パターンある。相場の方向転換を表す足と考えられ、反対勢力の出現を意味することから、逆襲線とも呼ばれる。 |
低位株 | 低位株とは、 一般的に、株価が安い株式のことをいう。低位株は、株価500円以下というような区分もあれば、東証一部上場銘柄の株価ランキング下位20%といったルールを元に、株価全般の水準の変化に合わせ、適宜区切りを見直す相対的な区分もあり、どちらの概念でも使用される。一般には、業績不振の会社の株や、発行済み株式数が多い大型株に多い。発行済み株式数が多いとそれだけ浮動株も多く、少しの買付注文では株価があまり上がらないためである。 |
TOB | TOBとは、 Take Over Bidの略で、株式公開買い付け制度のこと。経営権の取得、買収などを目的に不特定多数の株主に公告(買い付け株数・価格・期間)して、市場外で株の買い付けを行うことをいう。通常、時価に数パーセント〜数十パーセントのプレミアムがつく。なぜ市場外で取引が行われるかというと、市場で短期間に大量の株を買うと、株価が上昇し買収コストが高くつくためである。公開買い付けは、一度公告したら市場で株価下落があっても、買い付けの中止・価格の引き下げは認められない。対象となる会社の賛同を得てから行う友好的TOBと、嫌がる相手を強引に買収する敵対的TOBがある。 |
TTS | TTSとは、 Telegraphic Transfer Selling rateの略で、対顧客電信売のこと。銀行が個人などに外貨を売るときに用いられる為替レートのことをいう。 |
TTB | TTBとは、 Telegraphic Transfer Buying rateの略で、対顧客電信買のこと。銀行が個人などから外貨を買い取るときに用いられる為替レートのことをいう。 |
DERレシオ | DERレシオとは、 D=Depreciation(減価償却費)、E=Earnings(利益)、R=Research(研究開発費)を表し、設備投資や研究開発費などにどれほど力を入れて先行投資しているかを見る指標で、株価を1株当たりDERで割って算出する。R&Dレシオ同様、先行投資が将来の利用に結びつくという観点からチェックするが、開発が失敗すれば、負債となって跳ね返ってくるリスクも認識しておく必要がある。 |
DEレシオ | DEレシオとは、 Deal Equityの略で、有利子負債を会社の資産で割って算出する、負債状況を見る指標である。従来は簿価ベースの純資産を使っていたが、それでは実態とかけ離れていることが多いために、最近では時価ベースでの総資産というべき時価総額が使われる。格付け会社の格付けの際の指標として重視される。 |
ディーラー | ディーラーとは、 証券会社等自己運用部門をもっている企業の自己勘定で、証券を売買する業務をおこなう人のこと。 |
ディーラー業務 | ディーラー業務とは、 自己売買業務のことで、証券会社自身が計算や判断により、証券会社自身の資金で有価証券の売買を行う業務のことをいう。金融商品取引法で認められている業務の1つで、証券会社の収益確保のほか、市場の流動性を維持するために行わるが、過度の自己売買を抑えるために自己売買基準が設けられ、手持ちの株の保有限度枠などが定められている。 |
ディーリング | ディーリングとは、 ディーラー業務もしくは自己売買業務とも呼ばれ、証券会社等自己売買部門をもつ企業が、当該企業の自己勘定においておこなう売買取引のことをいう。 |
デイオーダー | デイオーダーとは、 有効期限を「注文を出した当日限り有効」とする注文のことをいう。その日の立会時間終了までに約定されなかった注文は自動的にキャンセルされる。 |
定期預金 | 定期預金とは、 一定期間払い戻しをしない条件付きの預金のこと。一定期間払い戻しをしないという約束をすることから、金融機関側は、普通預金よりも流動性の少ない資産として長期の貸し出し、運用が可能になるため、一般的に、普通預金よりも高い金利が設定される。 |
抵抗線 | 抵抗線とは、 抵抗値をチャート上で考えたときのいい方。チャート上で、株価が、特定の株価以上に上がらない高値ライン、もしくは特定の株価以下に下がらない安値ラインのこと。 |
抵抗値 | 抵抗値とは、 その株価を超えて上げる、または下げることに抵抗があるような株価のこと。チャート上では、この抵抗値のことを抵抗線という。上げの抵抗値を上値抵抗値、下げの抵抗値を下値抵抗値という。 |
堤灯買い | 堤灯買いとは、 仕手筋が特定の銘柄を買い上がっているところに便乗して、個人投資家などが買いを入れること。 |
デイトレ | デイトレとは、 デイトレードの略で、主に個人投資家による株式・債券などの日計り取引のことをいう。株式・債券取引やFX、商品先物取引、CFDなど市場流動性の高い取引において行われる事が多い。 |
デイトレーダー | デイトレーダーとは、 買った株をその日のうちに売る、あるいは売った株をその日のうちに買い戻すことで利益を得るトレーダーのこと。このように1日の間に株式売買を繰り返すことをデイトレードという。 |
デイトレード | デイトレードとは、 広い意味では、短期で株式の売買取引のことをいい、狭い意味では、買付けた株式などを、その日のうちに売却したり、空売りした株式などを、その日のうちに買い戻す取引のことをいう。 |
ディスカウントブローカー | ディスカウントブローカーとは、 1975年にアメリカで、手数料が自由化されたのを機会に急増した形態で、情報提供や投資提言などは無く、株式の売買注文の取り次ぎのみ行う手数料がきわめて安い証券会社のことをいう。 |
ディスクロージャー | ディスクロージャーとは、 情報公開のことで、投資家保護の立場から経営内容などを一般公開することをいう。迅速、正確、公平の3原則が求められていて、ディスクロージャーの悪い会社は投資家からの信頼を得られない。 |
ディストリビューター | ディストリビューターとは、 卸売業者もしくは代理店のことをいう。株式においては、ディストリビューターとは募集・売り出し業務を行う証券会社のことを指す。 |
ティック | ティックとは、 株価の動き、または株価が上下に動く最小単位のことをいう。2千円以下の株は1ティック1円、10万円超〜100万円以下の株は1ティック千円となる。 |
手掛かり難 | 手掛かり難とは、 相場が停滞していて、有価証券などを売買する材料がない様子。 |
デカップリング論 | デカップリング論とは、 日米欧の主要国経済が景気後退に陥っても、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)などの新興国が成長を続けるので世界同時不況は起こらないという考え方。 |
適格機関投資家 | 適格機関投資家とは、 法律で認められたプロの投資家のことをいう。金融商品取引法では、「有価証券に対する投資に係る専門的知識及び経験を有する者として内閣府令で定める者」と規定している。要するに、有価証券投資の専門家として十分な知識と経験があると国が認めた投資家のこと。具体的には、金融商品取引業者、投資法人、外国投資法人、銀行、保険会社、外国保険会社、信用金庫、信用金庫連合会、労働金庫、労働金庫連合会、農林中央金庫、株式会社商工組合中央金庫などのこと。 |
出来高 | 出来高とは、 各銘柄において証券取引所で売買が成立した株数のことをいう。例えば、10万株の売買が成立したら出来高は10万株となる。 |
出来高回転率 | 出来高回転率とは、 売買回転率と同じ意味で、一定期間の売買高を上場株式数で割ったもののことをいう。 |
出来不申 | 出来不申とは、 取引が成立せず値段がつかないことをいう。 |
手口 | 手口とは、 株式の取引で、特定の銘柄を、どこの証券会社が、何株買ったのか(買い手口)、何株売ったのか(売り手口)を表すもの。 |
テクニカル指標 | テクニカル指標とは、 移動平均線、株価チャートなど、株価データのパターンを表したもののことをいう。 |
テクニカル手法 | テクニカル手法とは、 テクニカル分析方法のことをいう。さまざまなテクニカル手法が存在し、それぞれに特長があるが、1つのテクニカル手法で相場を判断することは難しく、通常、複数のテクニカル手法を駆使して相場を読む。 |
テクニカル分析 | テクニカル分析とは、 移動平均線、株価チャートなどの株価データから相場を予測することをいう。投資家心理が株価形成に反映され、そのように決定された市場価格は全ての情報を織込んでいるという考え方に基づく。 |
手じまい | 手じまいとは、 信用取引において決済することをいう。 |
手詰まり | 手詰まりとは、 相場が停滞していて、売買する材料がない状態のことをいう。 |
デット・エクイティ・スワップ | デット・エクイティ・スワップとは、 債権者と債務者の合意に基づき、債務の一部を株式に変換することをいう。過剰債務企業が借金を株式として発行することで、返済義務のある借金が減り、返済義務のない資本が増えることにより経営が安定化する。 |
デッド・クロス | デッド・クロスとは、 短期移動平均線が長期移動平均線を下回った時点を指す。 |
デットファイナンス | デットファイナンスとは、 企業の資金調達の方法の一つで、社債発行や銀行借入などによる資金調達のことをいう。 |
出直り | 出直りとは、 一度下がった株価が反発して堅調に推移することを指す。 |
手張り | 手張りとは、 証券会社の役員や社員が、自分自身で相場に手を出すことをいう。 |
手控え | 手控えとは、 模様ながめともいい、相場の見通しが立たず売買が手控えられている状態をいう。買方が相場の成り行きを見守っている場合は、買い手控え、売方が相場の成り行きを見守っている場合は、売り手控えという。 |
デフォルト | デフォルトとは、 債務不履行のことをいう。 |
デュアルカレンシー債 | デュアルカレンシー債とは、 利息は円で、満期償還金は外貨で支払われる債券のことをいう。通常の外債と比較すると為替リスクが軽減される。 |
デリバティブ | デリバティブとは、 正確にはDerivative Securityといい、金融派生商品のことをいう。現物商品に対する言葉で、その取引の多くは貸借対照表に載らない簿外取引となる。代表的なものにスワップやオプション取引があり、金融商品の価格変動リスクを回避し、低コストの調達や高利回りの運用を確保する目的で開発された取引だが、最近はデリバティブ自体を投機対象とする取引が拡大している。 |
転換価格 | 転換価格とは、 転換社債型新株引受権付社債(CB)を株式に換えるとき、CBの額面と株式1株との交換比率を表すもの。株式に換えたときの株数は、CBの額面金額÷転換価格で計算できる。株価が転換価格より値上がりした場合、転換価格で株式に交換して、その株を売却することにより株式売買益を得ることができる。転換価格は、発行時に決められるため、CBを購入する際は、株価と共に確認する必要がある。 |
転換社債 | 転換社債とは、 発行時に決められた条件で、いつでも株式に転換することのできる社債のことをいう。発行時に決められた条件で株式に転換することができる一方で、半年あるいは1年毎に債券として利息を受け取ることもでき、また転換しないで満期まで持てば額面で償還される。 |
転換社債型新株予約権付社債 | 転換社債型新株予約権付社債とは、 転換社債とも呼ばれ、社債の一種で、あらかじめ定められた条件に従って株式との交換ができるもののことをいう。英語名をCB(Convertible Bond)という。投資家にとっては、株式会社の業績などによって社債よりも同じ価値の株式を持っていた方が有利ということがあるため、株式への交換が可能な転換社債は通常の社債よりもメリットがあるといえる。また、社債を発行する株式会社としては、返済が必要な社債が返済不要の株式に変わるというメリットがある。 |
天井 | 天井とは、 一定の期間で上昇、下降を繰り返す株価推移の中で、一つの山の頂上のことをいう。 |
店頭市場 | 店頭市場とは、 証券取引所(金融商品取引所)を通さず、証券会社の店頭で行われる取引を総称していう。売買は、日本証券業協会の定めたルールに基づいて行われる。 |
店頭登録 | 店頭登録とは、 日本証券業協会が、特定の企業が発行する有価証券の売買価格を公表したり、発行企業に関する資料を公開することなどを承認することをいう。以前はジャスダック市場が店頭取引市場であったため、店頭登録はジャスダック上場と同じ意味であったが、ジャスダック証券取引所の創設により、その全銘柄が取引所上場銘柄となり、現在は店頭登録銘柄は存在しない。 |
店頭登録市場 | 店頭登録市場とは、 正式名称は店頭売買有価証券市場といい、昔のジャスダック市場のことをいう。日本証券業協会により開設されていたが、ジャスダックが証券取引所になったことにより、現在は、店頭登録市場は存在しない。 |
店頭売買有価証券市場 | 店頭売買有価証券市場とは、 店頭登録市場の正式名称で、以前、日本証券業協会が開設していたジャスダック市場のこと。 |